人間中心主義は誤りか?
渋山 昌雄 著■定価 2400円+税 ■ISBN978-4-921102-12-8 C3010 |
目 次
第一章 人間中心主義と生命中心主義 | |
ディープ・エコロジーにとっての人間中心主義 | |
第二章 人権から人間の尊厳へ | |
人権に対する二つの理念的立場 | |
第三章 生命倫理と人間の尊厳 | |
生命倫理の原則の変換 | |
第四章 環境倫理・教育倫理と人間の尊厳 | |
生命倫理と環境倫理 | |
第五章 「人間であること」は本当に重要ではないのか ? | |
生命中心主義の平等主義と自己実現 | |
第六章 科学技術・情報と倫理 | |
自然科学と人間観 | |
第七章 死生観と教育 | |
死の不安の希薄さ | |
第八章 円熟した教育者(人間)の基本的態度 | |
ユーモアの潮流 | |
あとがき |
昨年、一匹の野良犬の様子をテレビ各局が延々と放映し続けたことがあった。その犬は、崖っぷちに迷い込んで身動きできなくなってしまったというのである。事の顛末は、付近の人たちの総出による救出劇までライブで放映され続けた。人間の生命に対する昨今の日本人の態度を考えると、こういう報道に対して、私は強い違和感を抱いてしまう。この違和感は私だけのものだろうか。 |