多くの教育関係者の皆様に読んでもらいたい事実に基づく反戦歴史絵本
星野 昌子 著■定価 1500円+税 ISBN978-4-921102-22-7 C0795■絵/鈴木耐子 協力/野中章弘収益は著者を通して人権擁護団体等に寄付されます。皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。 |
手をつないでみてください。 ほら、みんなの手はあったかいでしょう。 生きているからあったかいの。 命があるからあったかい。 |
21世紀を迎えてもなお続く戦争、増え続ける難民・・・。 人のいのちが軽んじられる時代にあって、ますます人権に対する意識が求められています。 絵本『いのち』は、四半世紀前に実際に起こったインドシナの戦争の悲劇を5歳の少年の目を通して語られた実話です。多くの子どもたちや教育関係者、親御さんたちに読んでいただきたいという思いから生まれた絵本です。 |
このお話は1979年に実際に起きた出来事をもとに作られました。プノンペンという大きな町に住んでいました。 カンボジアは一年中暑い国ですが、雨が降ったときだけは涼しくなります。 雨は雲の上の雷様がバケツのお水をバーンとまいているのかなと思うほど、 一度にたくさん降ってきます。 傘をさしても役に立たないのでみんな雨宿りしながら待っていると 雨は30分くらいでやんでしまいます。 雨がやむとまたとっても暑くなります。 カンボジアの国の中で同じカンボジア人同士がけんかをしていたのです。 鉄砲で撃たれて死んでしまったり、 地雷を踏んで手足を吹き飛ばされたりする人がたくさんいました。 戦争が起きたのでナートの家族はみんなで逃げることにしました。 こわい人が来て殺される前に、お家を捨てておもちゃも、 可愛がっていたイヌやウシやブタも捨てて逃げました。 |
★著者プロフィール |
星野昌子(ほしのまさこ)80年、インドシナ難民の大量発生に伴い、日本のNGOの草分けである日本国際ボランティアセンター(JVC)をバンコクに設立。初代事務局長、東京本部事務局長を経て89年より理事。 神奈川県立かながわ女性センターの二代目館長、日本NPOセンター初代代表理事、敬愛大学国際学部教授等も歴任。G8サミットNGOフォーラム代表。1985年外務大臣表彰、95年総理大臣表彰。 |