1章 堆積岩石学とは何か?
1.1 砕屑堆積岩 vs. 炭酸塩岩
1.2 粒度分析・空隙率
1.3 QFL ダイヤグラ
a)テクトニックセッティング/ b)気候・地形・風化条件とQFL
1.4 二つの測定法
1.5 続成作用・粒子間充填の問題
1.6 シークェンス層序学との関連
2章 砕屑粒子の形状・空隙・積算曲線
2.1 形状
2.2 砂径粒子の空隙状態
a)立方体充填/b)斜方体充填/c)菱面体充填/d)正方体充填
2.3 粒子の円磨度
2.4 積算曲線
a)淘汰度/b)歪度/c)尖度
2.5 積算曲線の具体例
a)海底扇状地/b)陸上扇状地の堆積層/c)蛇行河川の河床砂
2.6 堆積物重力流内部の泥質物質についての役割
3章 組成鉱物の風化・磨耗
3.1 異なる気候条件下と地形の影響
a)乾燥気候 vs. 湿潤気候/b)熱帯気候/c)地形の影響
3.2 異なる堆積エネルギーの環境下
a)海浜砂/b)上流〜下流の河川砂
3.3 チャート岩片の風化・磨耗
3.4 岩石種および組成鉱物種による風化・磨耗の違い
a)現世の河川礫/b)現世の河川砂
3.5 後背地の地質状況を推察する際の問題点
3.6 風化・磨耗に伴うモード比の変化
3.7 造岩鉱物の風化順序
4章 砂岩モード比の測定法
4.1 二つの測定法
4.2 モード比を求めるための粒子パラメーター
a)石英/b)長石/c)火山岩片/d)その他の岩片/e)アクセサリー鉱物
4.3 二つの測定法による命名法と研究目的の違い
a)伝統的測定法が有効な研究項目/b) Gazzi-Dickinson測定法の有効性
5章 砕屑砂岩の続成 (粒子間充填) 作用
5.1 粒子間のセメント作用
5.2 軟弱な岩片の変形
5.3 自生鉱物による粒子間充填および置換
a)自生鉱物によるセンメント/b)置換作用
5.4 石英オーバーグロース
a)石英粒子間の接触・溶脱による珪酸物質/b)粘土鉱物のAl, K元素の働き/
c)スタイロライト,その他の形成過程による珪酸物質/d)石英オーバーグロースの形成要因と形成時間
5.5 二次空隙について
5.6 異常間隙水圧と空隙率
5.7 マトリックスの問題
a)擬似マトリックス/b)砂岩の分類
6章 QFL ダイヤグラムとテクトニックセッティング
6.1 Dickinson スクールの三つの領域
6.2 いわゆる補足(娘)ダイヤグラムについて
a)アパラチア山系起源の砂岩/b)沈み込み帯起源の砂岩/c)フォアランド堆積盆の砂岩/
d)上昇地塊起源の砂堆積物/e) QFL ダイヤグラムとテクトニックセッティングの変遷 ( a→b) の例/
f) QFL ダイヤグラムとテクトニックセッティングの変遷 ( a→b→c) の例
6.3 成熟した火山島弧系の例
a)グレートバレーシークェンス(GVS)の砂岩/b)四万十層群の砂岩/c)クィーンシャーロッテ層群の砂岩
6.4 現世大洋底堆積物のQFL ダイヤグラム
6.5 化学分析値によるテクトニックセッティング
7章 シークェンス層序学と堆積岩石学
7.1 シークェンス層序学の概観
7.2 クリプティックシークェンス境界の認定
7.3 シークェンス境界と砂岩モード比の変化
7.4 「堆積岩石相区」petrofacies
a)一つのシークェンス内の堆積岩石相区/b)規模の大きな堆積岩石相区
7.5 続成作用とシークェンス層序学
7.6 海水準変動と堆積物の粒径変化
a) 始新統野田層群港層の例/b) 第四紀河岸段丘の例/c) 河川勾配 vs. 河川砂礫の平均粒径
巻末資料
1. テクトニックセッティング(Dickinson et al.)
2. 砂岩の分類 (A,B)
3. モード比測定表
4. 正長石の染色法
5. 砂堆積物の四分法および固化の方法
6. 油滴の表面張力・毛管現象およびその移動
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